絹の織物は、昔話の宝の山に描かれるほど大切なものでした。
日本人はこの宝物を、きものとして、染め直し、仕立て直し、何回も生まれ変わらせて楽しみました。
きものとして、着ることのできなくなった生地は、さらに、はんてんやふとんなどに生まれ変わり、生活を支え続けました。
きものの役目を終えても、形を変えてずっと使い続けることのできる、優れた絹織物に、最後の役目を託して、心を込めて、ひとつひとつ小物をつくりました。
おばあちゃんが、たんすの引き出しから、
「これ作ったから使ってね」
と、さりげなくくれ
出展情報はありません。